カレー - 作るかレトルトか
前回、お米の記事を書きました。
お米だけ食べるわけにはいきません。そこで今回はカレーについて考えてみます。
カレーのコストとリターン
カレーのコスト
- 材料費
- 人件費
- 水道光熱費
今回は、設備については検討しません。
カレーのリターン
量
この記事でも、お米にならってカレーの価値は空腹を満たすこと、とします。
また、市販カレー商品が一人前とする分を食べれば満足、とします。
「カレーは飲み物」のレベルに到達した人には、この記事は参考にならないかもしれません。
質
カレーの好みなど主観の問題を考えるとキリがありません。
この記事では、客観的指標として売り上げを考え、「一番売れているカレー」に着目します。
カレーの種類
カレールウ
カレーは粉から作るものだ、という文化も当然あるでしょう。日本では、カレールウを使うのが一般的です。
一番売れているカレールウは「ハウス バーモントカレー 中辛」です。これを基準として考えます。
レトルトパック
また、カレーのレトルトパックも普及しています。
一番売れているレトルトカレーは「ハウス カリー屋カレー中辛」です。
都合良く、ハウスのスタンダード商品で揃いました。
カレーのコストの詳細
ルウで作る場合のコスト
バーモントカレーの箱に書いてる通りの作り方で考えます。
カレー(12皿分)を作るのに必要な材料と金額は以下のとおりです。
数 | 量 | 金額(円) | |
---|---|---|---|
バーモントカレー | 1箱 | 230g | 279 |
肉 | お好み | 500g | 500 |
玉ねぎ | 中4 | 800g | 120 |
じゃがいも | 中3 | 450g | 110 |
にんじん | 中1 | 200g | 40 |
サラダ油 | 大さじ2 | 30ml | 7 |
合計 | 1,056 |
12皿分で、1,056円となりました。
これに水を合計20L使うとして、4円。
ガス代が、40円。
時給1,000円相当の労働を30分と考えて、500円。
合計で12皿分、1,600円
4皿分、533円。
1皿分、133円。
レトルトの場合のコスト
Amazonで1個あたり、104円です。(価格は日々変動します)
電子レンジの電気代を1円加えても105円。
なんと、作るよりレトルトの方が安いという結果。これは予想外でした。
ライスと合わせた価格
前回の記事で算出したお米のコストを改めて示します。
4膳(円) | 1膳(円) | |
---|---|---|
普通米 | 206 | 52 |
無洗米 | 188 | 47 |
レトルト | 439 | 110 |
無洗米とレトルト(コシヒカリ)を使ってカレーと合計してみます。
カレー | (円) | ライス | (円) | 合計(円) |
---|---|---|---|---|
ルウ | 133 | 無洗米 | 47 | 180 |
ルウ | 133 | レトルト | 110 | 243 |
レトルト | 105 | 無洗米 | 47 | 152 |
レトルト | 105 | レトルト | 110 | 215 |
まとめ
カレーはレトルト、ご飯は無洗米を炊く、という組み合わせがもっともお得という結果となりました。カレーライス1皿で152円です。
カレーは作るよりレトルトの方が得。結果が意外すぎて計算間違いが心配になる程ですが、理屈としては家庭で少量作るより工場で大量に作る方が効率的ということなのかもしれません。
仕事の後に子供にご飯を食べさせなければならない親御さん。カレーくらい作ってあげないといけないような気がしてしまうかもしれませんが、レトルトカレーを使った方がお得です。
ご飯も事前にたくさん炊いて冷凍しておけば、カレーもライスもチンするだけです。罪悪感的なものを感じてしまうかもしれませんが、トッピングを工夫したり、浮いた時間を子供のために使えば、それで良いのではないでしょうか。
レトルトカレーは栄養や味が劣るわけでもありませんし、災害時の非常食にもなります。ある程度の数量を買い置いてみてはいかがでしょうか。