Pay or Not

払うべきか、払わざるべきか。割に合うか、どうか。判断に迷う事や物のコストとリターンを計算します。

フルーツグラノーラ - 買うべきか、どの銘柄を買うべきか

フルーツグラノーラは日本人の朝食の新たな選択肢

以前、レトルト食品(カレー、丼物、揚げ物)をオススメする記事を書きましたが、朝からそれはちょっと… という方も多いでしょう。

 

payornot.hateblo.jp

 

近年、朝の忙しい時間でも手軽に栄養をとれる、日本人の新たな朝食としてフルーツグラノーラが普及してきました。

今回は、そのフルーツグラノーラのコストとリターンについて代表的な3銘柄を比較しながら考えてみます。 

日清シスコ ごろっと果実のグラノーラ 600g
 

 

カルビー フルグラ 800g

カルビー フルグラ 800g

 

 

ケロッグ フルーツグラノラ ハーフ 徳用袋 500g

ケロッグ フルーツグラノラ ハーフ 徳用袋 500g

 

 

フルーツグラノーラのリターン

もちろん、食事ですから腹持ちと栄養が第一です。フルーツグラノーラは、1食50gという説が有力ですので、朝食としては50gで十分であるとの前提で考えます。

手軽さ

フルーツグラノーラの市販品は、通常、袋から出せばそのまま食べることができます。
チンする必要すらなく、洗い物も楽です。牛乳をかけたとしても非常に手間の少ない食事と言えます。

栄養

フルーツグラノーラには、ドライフルーツが含まれていますので、栄養価・栄養バランスが高いと考えられます。

代表的な3銘柄の比較表を以下に示します。(銘柄ごとにメーカーで公表された値を記載、非公表の値は記載せず)

栄養素単位日本ケロッグカルビー日清シスコ
エネルギーkcal 212.5 223.0 214.0
たんぱく質g 3.5 3.9 4.0
脂質g 6.1 8.0 6.8
糖質g 35.5 31.6 31.9
食物繊維g 1.9 4.5 4.6
ナトリウムmg 147.5 94.0 145.0
mg 2.4 5.0 5.1
ビタミンB1mg 0.3 0.3 0.5
ナイアシンmg 3.5 3.7 4.0
ビタミンB6mg 0.3 0.3 0.5
葉酸ug 75.0 67.0 85.0
カリウムmg - 133.0 101.0
カルシウムmg - 12.0 60.0
リンmg - 82.0 94.0
ビタミンAug - 150.0 120.0
ビタミンB2mg 0.4 - 0.1
ビタミンB12ug - 0.7 0.3
ビタミンCmg -   30.0
ビタミンDug - 1.7 -
ビタミンEmg 3.0 - -
パントテン酸mg - 2 0.75

 

保存性

カルビーのフルグラで製造日からの賞味期限が7か月のようです。味を気にしなければ、より長期間を消費期限として考えられます。

保存可能な期間が長く、そのまま食べられる上に栄養価も高い。優秀な非常食として常備しておくという使い方も良さそうです。

フルーツグラノーラのコスト

前述の通り、非常に手軽な食品です。
そこで、この記事では人件費、水道光熱費については無視し、フルーツグラノーラそのものの価格に着目します。

代表的な3銘柄の比較表を以下に示します。
価格は西友でのものを参照しました。価格は日々変動するものであり、あくまでこの時点での参考と考えてください。

メーカー商品名内容量(g)価格(円)1食あたり
の価格(円)
日本ケロッグ厳選素材フルーツグラノラ 500 528 53
カルビーフルグラ 800 738 46
日清シスコごろっと果実のグラノーラ 600 550 46

フルーツグラノーラの評価

1食(50g)あたりの価格

日本ケロッグが高めで、カルビー日清シスコが並ぶ結果となりました。
ただし、順位は日々の価格により入れ替わる可能性が大きいです。

レトルト食品との比較

レトルト食品の記事では1食400gとしていました。
これに合わせると8倍することになります。

  • フルーツグラノーラ 400g - 369円
  • カレーライス 400g - 148円

水分の少ないフルーツグラノーラと水分の多いカレーライスをそのまま比較するのは適当ではないかもしれません。
次にカロリーに着目して考えてみましょう。

カロリー

1食あたりのカロリーはカルビーがやや高いですが、ほぼ横並びと言えます。
そして、1円当たり、1グラムあたりのカロリー量は、前回の記事で示したカレーライスよりも高いです。

ダイエット効果

フルーツグラノーラは、先に述べた通り効果的にカロリーを摂取できる食品です。
ダイエット効果については、ないものと思った方が良いでしょう。

栄養価

先ほどの表では一見して分かりづらいので、公表された値についてだけ偏差値に直してみます。
また、偏差値の合計値を出します。

栄養素日本ケロッグカルビー日清シスコ
エネルギー 36.1 54.6 59.3
たんぱく質 39.3 63.4 47.3
脂質 64.1 42.1 43.8
糖質 35.9 56.7 57.5
食物繊維 57.6 35.9 56.6
ナトリウム 35.9 56.7 57.5
40.7 45.4 63.9
ビタミンB1 38.6 48.4 63.0
ナイアシン 40.7 45.4 63.9
ビタミンB6 49.1 38.2 62.7
葉酸 438.1 486.7 575.3


かなり乱暴なやり方での評価ですが、日清シスコが非常に優秀です。
栄養素についても、製品の変更により変動の可能性があります。

まとめ

フルーツグラノーラについて、次のようにまとめます。

フルーツグラノーラは買うべき

  • 非常に少ない手間で食事ができる
  • 効果的にカロリーを摂取できるお得な食品
  • 非常食としても優秀

どの銘柄を買うべきか

この記事の時点では、量、栄養成分で考えると日清シスコがオススメです。

今後の検討課題

腹持ちについての考察に不足を感じます。
後日、この点について考えてみたいと思います。