フルーツグラノーラ - 買うべきか、どの銘柄を買うべきか
フルーツグラノーラは日本人の朝食の新たな選択肢
以前、レトルト食品(カレー、丼物、揚げ物)をオススメする記事を書きましたが、朝からそれはちょっと… という方も多いでしょう。
近年、朝の忙しい時間でも手軽に栄養をとれる、日本人の新たな朝食としてフルーツグラノーラが普及してきました。
今回は、そのフルーツグラノーラのコストとリターンについて代表的な3銘柄を比較しながら考えてみます。
フルーツグラノーラのリターン
もちろん、食事ですから腹持ちと栄養が第一です。フルーツグラノーラは、1食50gという説が有力ですので、朝食としては50gで十分であるとの前提で考えます。
手軽さ
フルーツグラノーラの市販品は、通常、袋から出せばそのまま食べることができます。
チンする必要すらなく、洗い物も楽です。牛乳をかけたとしても非常に手間の少ない食事と言えます。
栄養
フルーツグラノーラには、ドライフルーツが含まれていますので、栄養価・栄養バランスが高いと考えられます。
代表的な3銘柄の比較表を以下に示します。(銘柄ごとにメーカーで公表された値を記載、非公表の値は記載せず)
栄養素 | 単位 | 日本ケロッグ | カルビー | 日清シスコ |
---|---|---|---|---|
エネルギー | kcal | 212.5 | 223.0 | 214.0 |
たんぱく質 | g | 3.5 | 3.9 | 4.0 |
脂質 | g | 6.1 | 8.0 | 6.8 |
糖質 | g | 35.5 | 31.6 | 31.9 |
食物繊維 | g | 1.9 | 4.5 | 4.6 |
ナトリウム | mg | 147.5 | 94.0 | 145.0 |
鉄 | mg | 2.4 | 5.0 | 5.1 |
ビタミンB1 | mg | 0.3 | 0.3 | 0.5 |
ナイアシン | mg | 3.5 | 3.7 | 4.0 |
ビタミンB6 | mg | 0.3 | 0.3 | 0.5 |
葉酸 | ug | 75.0 | 67.0 | 85.0 |
カリウム | mg | - | 133.0 | 101.0 |
カルシウム | mg | - | 12.0 | 60.0 |
リン | mg | - | 82.0 | 94.0 |
ビタミンA | ug | - | 150.0 | 120.0 |
ビタミンB2 | mg | 0.4 | - | 0.1 |
ビタミンB12 | ug | - | 0.7 | 0.3 |
ビタミンC | mg | - | 30.0 | |
ビタミンD | ug | - | 1.7 | - |
ビタミンE | mg | 3.0 | - | - |
パントテン酸 | mg | - | 2 | 0.75 |
保存性
カルビーのフルグラで製造日からの賞味期限が7か月のようです。味を気にしなければ、より長期間を消費期限として考えられます。
保存可能な期間が長く、そのまま食べられる上に栄養価も高い。優秀な非常食として常備しておくという使い方も良さそうです。
フルーツグラノーラのコスト
前述の通り、非常に手軽な食品です。
そこで、この記事では人件費、水道光熱費については無視し、フルーツグラノーラそのものの価格に着目します。
代表的な3銘柄の比較表を以下に示します。
価格は西友でのものを参照しました。価格は日々変動するものであり、あくまでこの時点での参考と考えてください。
メーカー | 商品名 | 内容量(g) | 価格(円) | 1食あたり の価格(円) |
---|---|---|---|---|
日本ケロッグ | 厳選素材フルーツグラノラ | 500 | 528 | 53 |
カルビー | フルグラ | 800 | 738 | 46 |
日清シスコ | ごろっと果実のグラノーラ | 600 | 550 | 46 |
フルーツグラノーラの評価
1食(50g)あたりの価格
日本ケロッグが高めで、カルビーと日清シスコが並ぶ結果となりました。
ただし、順位は日々の価格により入れ替わる可能性が大きいです。
レトルト食品との比較
レトルト食品の記事では1食400gとしていました。
これに合わせると8倍することになります。
- フルーツグラノーラ 400g - 369円
- カレーライス 400g - 148円
水分の少ないフルーツグラノーラと水分の多いカレーライスをそのまま比較するのは適当ではないかもしれません。
次にカロリーに着目して考えてみましょう。
カロリー
1食あたりのカロリーはカルビーがやや高いですが、ほぼ横並びと言えます。
そして、1円当たり、1グラムあたりのカロリー量は、前回の記事で示したカレーライスよりも高いです。
ダイエット効果
フルーツグラノーラは、先に述べた通り効果的にカロリーを摂取できる食品です。
ダイエット効果については、ないものと思った方が良いでしょう。
栄養価
先ほどの表では一見して分かりづらいので、公表された値についてだけ偏差値に直してみます。
また、偏差値の合計値を出します。
栄養素 | 日本ケロッグ | カルビー | 日清シスコ |
---|---|---|---|
エネルギー | 36.1 | 54.6 | 59.3 |
たんぱく質 | 39.3 | 63.4 | 47.3 |
脂質 | 64.1 | 42.1 | 43.8 |
糖質 | 35.9 | 56.7 | 57.5 |
食物繊維 | 57.6 | 35.9 | 56.6 |
ナトリウム | 35.9 | 56.7 | 57.5 |
鉄 | 40.7 | 45.4 | 63.9 |
ビタミンB1 | 38.6 | 48.4 | 63.0 |
ナイアシン | 40.7 | 45.4 | 63.9 |
ビタミンB6 | 49.1 | 38.2 | 62.7 |
葉酸 | 438.1 | 486.7 | 575.3 |
かなり乱暴なやり方での評価ですが、日清シスコが非常に優秀です。
栄養素についても、製品の変更により変動の可能性があります。
まとめ
フルーツグラノーラについて、次のようにまとめます。
フルーツグラノーラは買うべき
- 非常に少ない手間で食事ができる
- 効果的にカロリーを摂取できるお得な食品
- 非常食としても優秀
どの銘柄を買うべきか
この記事の時点では、量、栄養成分で考えると日清シスコがオススメです。
今後の検討課題
腹持ちについての考察に不足を感じます。
後日、この点について考えてみたいと思います。