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Pay or Not

払うべきか、払わざるべきか。割に合うか、どうか。判断に迷う事や物のコストとリターンを計算します。

価値評価、行動判定の考え方

今まで、いつくかの記事を書いてきました。

基本的に、ある物を買うべきか買うべきでないか、ある行動をすべきかすべきでないか(行動判定)を考える記事を書いています。
今回の記事では、このブログでコストとリターンを算出(価値評価)する時の方針、考え方を整理してみます。

コストとリターンで考える

今までの記事では、行動すべきかすべきでないかを考えるに当たり、コストとリターンに分けて考えて判断するというやり方をしてきました。
コストは、お金や物、時間を使うということです。ヒト・モノ・カネという言い方もあります。
リターンは、利益・便益つまり何か良いことがある、何らかの価値があるということです。

単純化した例として、

  • 100円のコストで200円のリターンが得られるならば「やるべき」
  • 100円のコストで50円のリターンしか得られないならば「やるべきでない」

ということになるでしょう。

コストとリターンは常にお金の形とは限りません。お金ではないコストを払って、お金ではないリターンを得る場合もあります。
価値観は人それぞれですが、そこで思考を止めては勿体無い。多少強引にでも定量化して、可能な限り金額に換算して考えることにしています。

しかし、コスト・リターンを丸ごと「これくらいの金額」と大雑把に見積もっても、あまりに納得感がありません。
そこで、コスト・リターンを様々な要素に分解して考えます。

コスト

カネ

払いきりで必要な金額がはっきりしている場合はそのまま考えれば良いので簡単です。

金額がはっきりしていても変動が大きい場合や長期に渡る場合などは調整が必要になります。期待値を基準にして、金額の変動リスク分を割り増ししたり、将来の分は割り引いたりします。
絶対額や割増・割引額が小さいと場合は、無視することもあります。

モノ

道具や消耗品が必要になる場合があります。これらも金額に換算します。
そのままコストに乗せるのではなく、耐用年数で割ったりします。

ヒト

人件費、機会損失も考慮します。人件費をいくらに見積もるかは難しい問題ですが、状況に応じて妥当な額で考えます。
ただし、その絶対額が小きときなど無視した方が合理的な場合はそうします。

リターン

リターンつまり価値には客観的・主観的なもの、本質的・付随的なもの様々な価値基準があります。

客観的価値

例えば、お米で考えると「量」がこれに当たります。お米の価値を重さ、グラムで定量化できます。
グラムあたりの価格が分かれば、異なった米の銘柄・異なった重さの商品同士で金額を比べたりすることもできます。

主観的価値

例えば、お米の「質」のうち美味しさなどがこれに当たります。
どのお米を美味しいと思うかは人それぞれです。これは定量化するのが難しいので個人の判断に委ねることになります。
ただ、お米であれば、お米の美味しさにランクをつけた「食味ランク」というものがあります。このような客観的評価と考えて良さそうなものは客観的価値と見なすこともあります。

本質的価値

例えば、お米(食べ物全般)の本質的な価値はそれを食べて空腹を満たし、生きるための栄養、エネルギーになることであると考えます。
空腹を満たさず、栄養エネルギーにならない食べ物に本質的な価値はないでしょう。

付随的価値

例えば、お米の「美しさ」のような要素がこれに当たります。必ずしもお米に求める価値ではありません。さらに、美しいかどうかは主観的評価です。
一方、お米の「白さ」は客観的に測定することが可能です。「白さ」は客観的かつ付随的価値と言えます。

価値のマトリクス

お米の価値を例にまとめると、以下のようになります。

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価値評価においては本質的かつ客観的価値の評価が基本です。
付随的価値、主観的価値は、考え方次第で無限にありますのである程度割り切ります。ただし、付随的価値、主観的価値も判断の要素ではありますので適度に明確化したいと思います。

最後に

この記事では、今までの記事での方針、考え方について書きました。
まとめると、可能な限り、以下のようにしたいと考えています。

  • コストとリターンを要素に分解する
  • 要素を明確にする
  • 客観的に定量化する
  • 金額に換算する

もっと良い考え方、やり方があるはずですので改善していきたいと思います。

おまけ

価値評価、行動判定については、対象の大きさによらず基本的には同じと考えています。

例えば、企業のM&Aにおいても企業価値評価を行ってから行動判定(投資判定)を行います。

同じ金額を出すならより多くの価値を得たい、同じ価値を得るならより少ない金額に抑えたい。世界的企業が企業買収を行うのも個人がお米を買うのも、その意味では同じです。 

 

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