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Pay or Not

払うべきか、払わざるべきか。割に合うか、どうか。判断に迷う事や物のコストとリターンを計算します。

海外留学 - するべきか

こちらの記事を見ました。

b.hatena.ne.jp

 

この記事では留学のコストとリターンについて考えてみます。 

留学のリターン

能力向上

日本経済新聞の記事によると、

留学経験者の方が柔軟性や忍耐力が高まったと考えている人の割合が高い

とのことです。
大雑把に言うと仕事をする上での能力が高い、というわけで年収が高まることは理解できます。

評価の向上

もちろん、語学力も高まっているでしょうし、外国の風俗、商習慣などの知識も高まっているでしょう。
外国での人脈も強みになるかもしれません。

実際に強みになっているかもしれませんし、なっていないとしても外から見たその人の評価を上げる効果はありそうです。
これによって、一般的に年収が高いと考えられる外資系企業やグローバル企業に就職できる確率が向上するはずです。

普遍的な資質

そもそも留学を志す人は積極的な性格の持ち主でしょう。
また、留学するための経済力のある家庭の出身と考えると親の人脈、縁故の力も強そうです。

これらは就職のしやすさや仕事での成果の出しやすさにつながるでしょう。これは、留学してもしなくても変わらない強みです。

しかし、留学をしたと言う事実がその人の積極性や縁故の強さを連想させるという一種のハロー効果もバカにならないと思います。

リターンまとめ

つまり、留学は、

  • 実際に持っている能力
  • 外から見える能力

の両面を底上げし、

  • 就職しやすい
  • 仕事で成果を出しやすい
  • 会社内で過剰に評価してくれる

といった理由で年収を向上させるというリターンを生むと考えます。
それが、記事によると、

男性で平均70万円、女性で同109万円多い

とのことです。

以前、歯の矯正の記事で収益倍率を14倍として計算しました。

payornot.hateblo.jp

 

この記事でも同様とします。
なお、留学によって向上した分と、そもそも持っていたであろう資質による分を半々と考えます。

すると、以下のような結果になります。

  • 男性 70 × 14 = 490万円
  • 女性 109 × 14 = 763万円

留学のコスト

では、留学のコストはいかほどでしょうか。

留学費用

この記事での留学がどの程度のものかはっきり分かりませんが、留学というからには少なくとも学費と生活費がかかります。
合計で大まかに1年200万円くらいから2年で1,000万円くらいまでというところでしょうか。
ここでは350万円と想定することにします。

機会損失

また、その留学に費やした分早く就職できていた(機会損失)可能性がありますので、これをコストとして考える必要があるでしょう。
高校を卒業してそのまま留学するのかもしれませんし、国内の大学とは別に2年留学するかもしれません。
ここでは、記事にある留学未経験者の平均年収をそのまま使うことにします。

男性... 575万円

女性... 330万円

コストまとめ

  • 男性 350 + 575 = 925万円
  • 女性 350 + 330 = 680万円

リターンとコストまとめ

リターンとコストを差し引きしますと、

  • 男性 490 ー 925 = -435万円
  • 女性 763 ー 680 = 83万円

平均的には、男性の場合はマイナス、女性の場合はプラスという結果となりました。大変、興味深い結果です。

もちろん、個別のケースではプラスマイナスが逆転することもありますし、生涯年収から考えると、どちらも誤差レベルという解釈もあるかと思います。

考察

男女の評価

こちらの記事によりますと、

b.hatena.ne.jp

 

女性の方が私的収益率においても教育の収益率が高い傾向

にあるということです。なるほど。
さらに国内では、

女性の基礎的な人的資本面は優れている

にもかかわらず、年収に差があるということです。女性は男性に比べて過少評価されているのです。
その評価の差が留学経験によって(正当に評価されて)縮まるわけです。

新興国の海外留学者

近年、米国アイビーリーグなどへの日本人留学者が減少し、中国・インド人留学者が増加するという減少が発生しています。
もちろん、人口の絶対数が違うのですが、そのような傾向があることは確かです。

能力はあっても中国・インド国内では評価されない、あるいは十分な年収を得られる環境がない学生が、留学経験によって大きく年収を向上させると言われています。(昔の日本人男性がそうであったように)

一方の日本人男性は留学しても効果がないどころかマイナスなわけです。留学者数が減少するのは当然です。

考察まとめ

日本人男性は国内市場で正当または過剰に評価されています。
日本人女性は(少なくとも男性に比べて)過小評価されています。
また、新興国の男性(おそらく女性はより大きく)も過小評価されています。

この記事では、

  • 過大評価されている日本人男性は、留学は割に合わない
  • 日本人女性(新興国も)は、留学すると得である

という結論とします。

おまけ

日本人男性は就職してから海外赴任するとお得

留学で得られる効果の多くは、就職してから海外赴任しても得られるでしょう。
この場合、学費がかからずに給料をもらえる(しかも海外赴任手当分の割り増しがある?)わけですから、「就職してから海外赴任」がお得だと思います。

 

こちらの記事も参考にどうぞ。

payornot.hateblo.jp

 

留学の真実

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