Pay or Not

払うべきか、払わざるべきか。割に合うか、どうか。判断に迷う事や物のコストとリターンを計算します。

シャンプーボトル(ソープディスペンサー) - 買うべきか

近年、シャンプーの販売形態としては、プッシュ式ボトル詰めの製品と詰め替え用の併売というケースが殆どです。

それに伴い、オリジナル(汎用)のリフィル(詰め替え)ボトルを別に買うライフスタイルが普及しています。

自分で買う理由としては、

  • コスト
  • デザイン

などが挙げられます。
シャンプーの他に、リンス・コンディショナーやボディソープも殆ど同じ状況ですね。

言葉についてですが、「ボトル」ではただの「瓶」となってしまいますので、この記事では「液体定量吐出装置」の意味を持つ「ディスペンサー」を意識して使いたいと思います。

ディスペンサ - Wikipedia

 

ディスペンサーと言ってもいろいろな用途があります。
蒸留酒に使う「スピリッツディスペンサー」は以前の記事でも登場しました。

 

payornot.hateblo.jp

 

この記事では、シャンプー、リンス、ボディソープなどまとめてソープディスペンサーという言葉を使うことにします。

この記事では、純正商品とオリ汎用商品について見ていき、ソープディスペンサーのリターンとコストについて考えてみます。

純正品

純正におけるコストと純正ならではのメリットについて考えてみます。

この記事では、商品例として、シャンプーボトルにユニバーサルデザインの採用を提案した花王に敬意を表して、同社の代表銘柄である「エッセンシャル」シャンプーを採用します。

エッセンシャル リッチダメージケアシャンプー ポンプ 480ml

エッセンシャル リッチダメージケアシャンプー ポンプ 480ml

 

 

純正品のコスト

エッセンシャルシャンプーの480mlボトル入りの市価が約480円、詰め替え340mlが340円です。(計算しやすい価格を採用 1ml = 1円 目安)
単純に、純正ボトルは140円相当と考えられます。(140ml分を考えると0円とも考えられます)

他社も同じような価格設定です。

純正品のリターン

花王を始め各社純正ボトルは当然ながらその製品に最適な仕様となっています。

  • 製品ごとに想定している標準的な必要量をワンプッシュで出す
  • 製品ごとの粘性(ベタベタ・サラサラ)など性質にあった構造
  • 製品のブランドイメージにあったデザイン
  • 詰め替えパックとセットで使い易いデザイン

例えば、

ニュースリリース 使いやすさと環境配慮を両立した新容器 つめかえ用“ラクラクパック”を開発 | 花王株式会社

f:id:payornot:20160119145502j:plain

 

ですので、基本的には純正ボトル入りのものを買って同銘柄の詰め替え用を使っていくというやり方が一番使いやすいと言えます。

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインの定義は、

・ だれでも公平に使えること:いかなるグループにとっても役に立ち、購入可能なデザイン
・ 使う上での自由度が高いこと:個人的な好みや能力の広い範囲を許容するデザイン
<以下略>

花王ユニバーサルデザイン指針|花王株式会社

普及品としてのシャンプーは、色々な人が買うわけですから誰にでも使えるものでなければなりません。

一方、オリジナル品は様々な選択肢から各個人が自分にあったものを選べば良いのですからユニバーサルデザインである必要はありません。むしろ、エッジの効いたデザインの方が好ましいかもしれません。

シャンプー及びリンスボトルを見分けるデザインにおいては花王が推進した経緯があります。

シャンプーのきざみができるまで|花王株式会社

今では、国内大手のシャンプーメーカーのほとんどがこのデザインを採用しています。

汎用品

百均品

ボトルは百均でも100円で売っています。

しかし質については、

  • プッシュしたら戻ってこない
  • 側面が柔らかい(ベコベコ)
  • すぐに使えなくなる
  • 見た目が安っぽい

といった声が大きいようです。

質的には純正に大きく劣る印象です。あえて100円の汎用品を買う意味はなさそうです。

中級品

数百円程度の商品を中級品とします。

 

品質はもちろんマチマチですが、400円くらいの商品で純正品と同じくらいでしょうか。(個人の感想です)
オリジナルボトルを作る会社は単体で利益を得る必要がありますが、純正品の場合はボトルで利益を取る構造ではありません。そう考えると純正品150円がオリジナル品400円相当というのは妥当では無いでしょうか。

上級品

金額で1,000円以上になってくるとそれなりの付加価値が出てきます。

佐藤金属興業 SALUS マトリス フォームボトル
 

 

例えば、ステンレス製であれば清潔で、デザイン的にも特別な意味が出てきます。

しかし、純正品を頻繁に買い換える方が清潔と考えることもできます。(エコじゃないかもしれませんが)
また、純正品のデザインにも前述のユニバーサルデザインなど、それなりの意味はあります。

高級品

数千円する製品も存在します。

 

ここまで来ると富裕層や高級店舗などの用途になるかと思います。
お金が余っている人、経費で落とす会社などになりますのでお得かどうかを気にするレベルではありません。

特化品

「そのまま」

詰め替えパックにそのまま付けて使えるものなどが開発されています。

  • 詰め替えの手間が省ける
  • ボトルの置き場が不要
  • 最後まで使いきれる
  • 清潔

などのメリットがあります。
実際あまり普及していませんし、特に必要性があるという場合を除き、コストに見合うリターンは得られない印象です。

「オート」

また、オートディスペンサーも売っています。
手をかざすとセンサーで検知して自動で動きます。ハンドソープ用が多いです。確かに便利ですが、これもお得感はない印象です。

まとめ

通常は、純正品を使うのがお得です。

汎用品を使う場合、経済的に特になるケースはほとんどなさそうですが、特に事情やこだわりがある場合は用途にあった製品を十分納得した上で選ぶようにしましょう。