普通米を炊くか、無洗米か、レトルトか - お米のコストとリターン
日本人の基本は米!
体の基本は食、日本人の食の基本はやっぱりお米。
日本人の基本はお米、ということになります。
でも、それだけに、たくさんの種類があって迷います。
そこで、この記事では、お米のコストとリターンを考えてみたいと思います。
お米のコストとリターン
お米のコスト
- 材料費(お米代)
- 人件費
- 設備費
- 水道光熱費
こんなところでしょうか。
また、後で詳しくみていきます。
お米のリターン
量
お米の価値といえば、なんといっても、空腹を満たすことに尽きるでしょう。
その他の価値もありますが、主観によるところが大きいので、この記事ではお米の価値は量であると割り切って考えます。
質
主観による味を考えるとキリがないですが、それなりにこだわりたいものですよね。ある程度、客観的な評価を考慮に入れたいと思います
食味ランキング
近年、日本穀物検定協会による食味ランキングが浸透してきました。
このランキングは、複数産地コシヒカリのブレンド米を基準とした相対評価です。
特Aランクのお米
複数産地コシヒカリのブレンド米を基準米とし、基準米よりも特に良好なものが「特A」とされます。
ここで、平成26年産のお米を対象に今年発表された中から特Aランクの銘柄を列挙します。また、Amazon.co.jpで調べた、それぞれの最安値も記載します。(日々変動しますのであくまで参考として)
銘柄 | 価格(円) |
---|---|
コシヒカリ(魚沼) | 2,886 |
コシヒカリ(会津) | 1,480 |
ななつぼし | 1,879 |
ゆめぴりか | 2,455 |
ひとめぼれ | 1,880 |
つや姫 | 1,780 |
あきたこまち | 1,728 |
はえぬき | 1,580 |
なすひかり | 1,580 |
きぬむすめ | 1,980 + 配送料 |
おいでまい | 1,750 |
ヒノヒカリ | 1,879 |
さがびより | 2,243 |
森のくまさん | 2,080 |
くまさんの力 | 2,200 + 配送料 |
あきほなみ | 2,790 |
ふっくりんこ | 1,980 |
青天の霹靂 | 3,980 + 配送料 |
一般的には魚沼産コシヒカリがブランドとして有名です。実際に魚沼産は特Aランクなのですが、会津産コシヒカリも同様に特Aです。
さらに、あまり聞き覚えのない新興品種の中にも特Aランクがあり、魚沼産コシヒカリに引けを取らない食味であるということです。
同じランクだから全て同じ、ではない
当然、同じ特Aランクだから全て同じ味ということはなく、それぞれ特徴があって、その上で総合的に同ランクということです。合う料理が違ったり、各個人の嗜好に合ったり合わなかったりします。
誰が何の料理と一緒に食べても絶対に魚沼産コシヒカリが一番美味しい、ということはないのです。多くの銘柄が安く買えますので、いろいろ試してみると良いのではないでしょうか。
何故か価格の高いものがありますね。これは、その銘柄が品薄になっているためです。新興品種ゆえに絶対数が少なく、地元で消費されて県外に出回らないといった事情があるようです。
品薄のものも、そのうちに安く買える時が来るでしょうから、今安いものを買うのが良いでしょう。
複数銘柄を同時に買って、こっちは和食に、こっちは洋食に合うな、これは冷めても美味しいから弁当用に、というように使い分けを考えるのも良いかもしれません。
米の種類
無洗米
さて、通常、お米は自分で研いでから炊きますが、最近は無洗米が普及してきました。
ここでは味の違い、つまりリターンの違いについては追求しません。コストは変わってきますので、ここに着目します。
レトルトパック
また、お米のレトルトパックも普及しています。
「チンするだけ」で食べられる、大変便利な形式です。こちらも同様にコスト面に着目して比較したいと思います。
お米のコストの詳細
お米のコストを詳細に検討します。
普通米のコスト
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5kgを使います。1,480円。
1度に2合(茶碗4杯分)炊くとしましょう。お米代は89円。
米研ぎに1分、炊飯器セットに1分、茶碗によそって1分、片付けに3分としましょう。合計6分。
時給1,000円相当の労働と考えると、合計で100円分。
水は、米とぎに2L、片付けに5Lと考えて、合計で3円。
炊飯器はAmazonの売れ筋No.1(2015年11月現在)が「象印 IH式5.5合 NP-VD10-TA」14,300円。
4年間1日1回使うとすると、1460回。1回あたりにして約10円。
電気代は、1回あたり電力消費量144KWhで電気代26円/KWhとすると、約4円
まとめます。
合計で206円。
なお、人件費を無視すると106円です。
無洗米のコスト
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ただし、無洗米は、糠がすでに取れている分3%ほど割安と考えられます。
2合分で計算すると92円。
米研ぎが不要なので労働時間は5分。金額で80円。
同様に水道5Lで2円。
炊飯器代、電気代は同じ。
合計で188円。
こちらも、人件費を無視すると108円となります。
無洗米は、米代としてみると一見高いのですが、人件費を無視してもほぼ同等、人件費を考慮するとちょっと安い、ということになります。
レトルトご飯のコスト
2合分なので200gパックを4個。
これに電子レンジで温める電気代が約3円をプラスした表が以下の通り。
メーカー | 銘柄 | 個数 | 総額(円) | 1個あたり(円) | 4個+電気代 |
---|---|---|---|---|---|
サトウ | 北海道産ななつぼし | 5 | 711 | 142 | 572 |
越後製菓 | こしひかり(新潟県産) | 20 | 2,180 | 109 | 439 |
ウーケ | ふんわりごはん 国内産 | 24 | 1,880 | 78 | 316 |
普通米、無洗米、レトルトのコスト比較
比較表を以下に示します。
まとめ
無洗米は、それなりに手間を省くことができ、人件費として考えるとお得という結果となりました。
レトルトは、もっと手間を省くことができますが、かなり割高です。毎日ご飯を食べるようなら炊飯器を買った方がお得です。ほとんど外食で、たまに家で食べるくらいであればレトルトで十分かもしれません。
ちなみに、私自身は普通米の炊きたてご飯が大好きです。無洗米、レトルトも昔に比べて美味しくなってはいるのですけどね。
ご米のコストの内訳を見ながら、それくらいだったら炊飯器に倍出しても良いな、といったように検討のお役に立てれば嬉しいです。
こちらの記事も参考にどうぞ。